第117章 彼女を救うのは何度目か

クリスタルのシャンデリアから零れる光が、ケーキを優美に照らし出す。柏原星奈が瞳を閉じ、願いを込めようとしたその瞬間――群衆の中から突如として驚愕の悲鳴が上がった。

刹那、柏原家の面々が事態を飲み込むよりも早く、色とりどりのフォンダンとクリームで彩られ、十八本の蝋燭が立てられた巨大なケーキが、唐突にバランスを崩したのだ!

「ガシャーン!」

傍らに高く積み上げられていたシャンパンタワーが巻き添えを食らい、派手な音を立てて崩れ落ちる。周囲の招待客たちは悲鳴を上げながら後ずさった。

「危ない! ケーキが倒れるぞ! 早く逃げろ!」

誰かの叫び声に、柏原星奈はようやく目を開けた。だが、目の前の...

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